バス停

99 :本当にあった怖い名無し:2012/04/07(土) 21:26:46.59 ID:eWiVZRFH020 
 
知り合いの話。 

深夜の峠道を車で走っていると、行く手のバス停に誰か立っていた。 
赤い服を着た女だった。一人きりで、荷物の類いは持っていない。 
同色の大きなツバ広帽子を被っているので顔は見えなかった。 
こんな夜更けに奇妙だなと思ったが、それ以上は気に掛けず、横を通り過ぎた。 


100 :本当にあった怖い名無し:2012/04/07(土) 21:26:46.59 ID:eWiVZRFH020 

幾つかのカーブを下った後、次のバス停が見えてきた。 
何気なく目を遣って、ギョッとする。 
赤い服の女がやはり一人で立っていたのだ。 
見たところ、先程目にした人物と寸分違わないように思える。 
どうにも気味が悪くて、出来るだけ目を向けないようにし、バス停を通過した。 
それから峠を下りきる道中、全部で四ヶ所のバス停があったらしいが、
その何れにも赤い服の女が立っていた。 




101 :本当にあった怖い名無し:2012/04/07(土) 21:26:46.59 ID:eWiVZRFH020 

平野に出るとバス路線を外れて走り、ファミレスに入って時間を潰した。 
あのまま真っ直ぐ家に帰ると、憑いてこられる気がしたからだそうだ。 
明け方になり空が白み始めてから、ようやっと帰宅する気になれたという。