幼い頃に親戚から聞いた…今は亡き、うちの祖母ちゃんにまつわる話です。
今から60~70年昔、戦前の出来事。
当時20歳前後だったと思われるうちの祖母は、最初の子供を出産するため病院に入院していました。
隣のベットには10歳くらいの女の子が長期入院していて、うちの祖母とは仲がよかったらしいと聞いております。
その女の子は食事障害か栄養障害で入院していたらしいのですが、詳しいことは今となってはよく分かりません。
ある夜、祖母が病室のベットで横になっていると、突然窓が開き、
猫くらいの大きさの得体の知れないサルのよう真っ黒な生き物(?)が入ってきて、
「ギェーギェー」と鳴きながら、祖母の寝てるベットの上に乗ってきたそうです。
怖くなった祖母は、肌身離さず持っていた数珠を手に取り、必死に念仏を唱えました。
(祖母は熱心な浄土真宗信者だったので、多分浄土真宗の念仏だと思う)
『私とお腹の子には関わらないで!』と念じながら、念仏を唱えたといいます。
しかし恐怖のせいか、その生物(?)のせいか分からないのですが、
大きな声を上げることは出来なかったと言います。
【オカルト】黒い影の猿と死者続きを読む