小学校の6年生のときの話。
うちの地方では小正月の1月15日に近い土曜日の夕方に、『だんだら焼き』というのをやる。
他のとこでは『どんど焼き』と言うことが多いだろうけど、それのなまった形だと思う。
青竹と藁を組んだやぐらを燃やして、そこで注連飾りや古くなった御札類を焼く。
当時俺は書道の塾に行ってて、そこの生徒達は正月の4日に強制的に書き初めをさせられ、
新しい年の目標を書いたのを焼くことになってた。
だんだら焼きは地区ごとに町の4ヶ所でやるんだけど、
書道塾の仲間は違う地区のやつでも、本町の神社前でやるメインのに来てたな。
その日は6時頃に飯を食って、書き初めと家族に前から頼まれてた正月飾りを持ってでかけた。
行ってみるともう火は焚かれて、友だちもかなり集まってた。
いろいろ話をしていると、神社から神主さんが出てきて祝詞を唱え、神社の大きな鏡餅を割った。
その後は特に儀式とかもなくて、各自が火に近づいていって燃やすものを投げ込む。
それから串に刺した餅を焼いて食べたりミカンをもらったりして解散する。
それだけなんだけど、子どもとしては暗い中で大きな火が燃えてるというのはけっこう興奮する行事だった。
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