ちょうど2年前の今頃くらいに、俺が一人で東北の山を登っていたときの話。
8時ちょっとすぎくらいに登り始めて、山頂に12時頃ついた。
下りはどの山でも半分くらいの時間で降りるのでちょっと余裕があったし、地形図も持っていたので、
コース途中から半分は登山道とは別の尾根の獣道を下ってみることにした。
この地方なら山菜を取るためにそういう人は結構いる。おじさんとかだけだけど。
山菜やきのこの菌床になりそうな木を探しながら歩いてるとき、
ミズナラの倒木(天然舞茸の菌床)見つけたので近くまで行くと、
ミズナラが根元からチェーンソーか何かで倒されていた。
そのとき30mくらい先に笹藪の間から、大きな穴のような黒い陰が見えたので、
ちょっと好奇心で藪を掻き分けてその穴の方へ向かった。
近くで見ると結構大きな洞窟で、奥もだいぶ広そうだった。
山用のヘッドライトもあったし、前に友達に連れられて洞窟に入った経験があるので、
ちょっとだけその洞窟に入ってみることにした。
洞窟を発見するのは結構まれなことで、見つけた人がある程度は自由に名前をつけてもいいし、
もし日本で新しく大きな洞窟が発見されれば、全国的なニュースにもなるとの話を聞いていたので、
かなり興奮していた。
でも、内部を確認しないで、『洞窟を見つけた』と洞窟好きの友達に言って連れてきたとき、
入ってすぐ行き止まりならがっかりさせてしまう。
だから俺としては、中の広さを確認しておきたかった。
【秋田】洞窟の奥に潜む何か続きを読む