何年か前のある朝。
学校が休みで田舎に帰っていた俺は、早朝から親戚が神主をしている神社の掃除に行った。
鎮守の森に囲まれた境内を掃き、箒目を付けようと一本の木に基準を決め、その木に向かって行った。
そしたら、その木に何かがくっついている。
「何じゃろ?」と思ってよく見ると、両手に釘の打たれた藁人形だった。
腰を抜かして、社務所にいる叔父さんを呼びに行き、現場へ連れて来ると、
叔父さんは「八幡様の境内でこんなことしおって。気にするな、どうせこんな事したからには罰が返る」。
そう言って、藁人形を燃やしてしまった。
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